2019年4月 8日 (月)

ベンツ、直列6気筒クリーンディーゼルエンジン「OM656」を搭載した「G 350 d」を発表


メルセデス・ベンツは、オフローダー「G クラス」に直列6 気筒クリーンディーゼルエンジン「OM656」を搭載した「G 350 d」を追加、予約注文の受付を開始した。G クラスは1979 年に誕生、2018 年には大幅に改良され、オンロードおよびオフロードにおいて最適なパフォーマンスを発揮する究極のオフローダーとして進化した。今回追加するモデルは、コンパクトな直列6 気筒クリーンディーゼルエンジン「OM656」を搭載、欧州において導入されているRDE(Real Driving Emission、実路走行試験)規制に適合*1するなど、高い環境性能も併せ持つモデルとなっている。

*1: 欧州仕様車での試験結果

「OM656」は「S 400 d」などに搭載されている最新の直列6気筒クリーンディーゼルエンジンで、直列6気筒エンジン「M256」などと基本設計を共有するモジュラーコンセプトを採用。最高出力は286馬力(210kW)、0-100km/h加速は7.4秒に向上され、最大トルク600N・m の発生範囲は1,200〜3,200rpm。可変エンジンマウントの採用により、低振動で高い静粛性を持ちながらスムーズな加速を実現している。シリンダーピッチを90mm、シリンダー間の厚みを8mmとして全長がコンパクトにまとめたことで、様々なモデルに搭載することを可能にした。シリンダーブロックは軽量化のためにアルミニウム製で、ピストンはスチール製としている。この熱膨張率の異なる素材を採用することで40%以上摩擦を低減。シリンダーウォールにスチールカーボン材を溶射コーティングするNANOSLIDE®摩擦低減加工を施している。

ターボは2ステージターボチャージャーを使用し、小さいタービンにはさらに可変タービンジオメトリーを採用しており、低回転域から高回転域まで全域でトルクフルな加速を可能としている。また、ピエゾインジェクターを使用した、コモンレールダイレクトインジェクションシステムは最大圧力2,500bar。冷却された高圧EGRと低圧EGRを組み合わせた「マルチウェイ排出ガス再循環(EGR)」を搭載。燃焼の最適化を図り、後処理を行う前の段階でNOxを低減することを可能とした。

排気側にのみ可変バルブリフトシステム「CAMTRONIC」を採用しており、冷間時の吸気工程中に排気の一部を燃焼室に戻すことを可能とした。これにより、燃焼室内の温度を上昇させることで、排出ガス浄化システムを効率的な温度まで早期に暖め、排出ガスの浄化に寄与する。

排出ガスの浄化システムはエンジンに近接し搭載されたことで、排出ガスの温度低下による浄化効率の低下を防ぐことを可能にしている。ターボチャージャーから出た排出ガスは、まず酸化触媒へ送られた後、AdBlue®が添加される。下流のsDPF(DPF with SCR Coating : 選択触媒還元法コーティング付粒子状物質除去フィルター)で粒子状物質の捕集と窒素酸化物の低減を行った後、最終的にSCR触媒でさらに窒素酸化物の処理を行う。

G 350 dは、トルクコンバーターハウジングをアルミニウム製、ギアハウジングをマグネシウム製とした9G-TRONICトランスミッションを採用。前進ギアが2速分増えたが、従来の7G-TRONICと比較して1kg軽量化に成功。増えたギアにより同じ速度でも高いギアを使ってエンジン回転数を低くすることが可能となり、消費燃料の低減に貢献している。

モデル エンジン メーカー希望小売価格
(消費税含む)
G 350 d 3.0L、直列6気筒
直噴ディーゼルターボ
¥11,700,000
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