2011年6月16日 (木)

クリーンディーゼル普及促進協議会設立記念シンポジウム Vol.1


 クリーンディーゼル普及促進協議会設立記念シンポジウム「東日本大震災後のモビリティとエネルギー~なぜ今、クリーンディーゼルなのか?その課題と提言」が、6月2日(木)に東京の千代田放送会館で開催されました。乗用車の内燃機関としてのクリーンディーゼルの可能性から、広く社会全般におけるエネルギーのDiversity(多様化)の必要性、スマートグリッドとして求められる自動車像まで、マツダ株式会社とメルセデス・ベンツ日本株式会社によるプレゼンテーションや、パネリストの皆さんによる幅広い意見交換が行われ、多くの参加者の方々の注目を集めました。 同シンポジウムで発表された内容をご紹介します。

協議会会長挨拶

 冒頭、協議会会長の金谷年展慶応教授より協議会発足のご挨拶を皆様に申し上げました。

金谷年展慶応教授

 「昨今、日本でもディーゼルのイメージは徐々に改善されてきているものの、ネガティブな印象が依然として多いのも事実。90年代後半から排ガスが劇的に少ないクリーンディーゼルが欧州では乗用車の新車登録の5割以上を占めているが、残念ながら日本では2010年に若干増加したものの新車登録台数の0.2%に過ぎないというのが実情である。CDの排ガスがいかにクリーンであるかは規制の変化を見てもわかるし、大気への影響をシュミレートしたものを見ても、クリーンディーゼル車がガソリン車同等に普及してもほとんど影響がないことが示されている。
クリーンディーゼル車の燃費の良さやCO2排出量の少なさなどの良さがクローズアップされてきているのは事実。
日本の将来的なエネルギーセキュリティ・CO2削減・自動車の特性などの観点から、一気に全ての自動車が電気・HV化するわけではないのだが、一般的に自動車の適材適所な考え方について理解されていない。

 協議会では1日あたりの走行距離と車両重量を考慮した視点では、電気自動車やプラグインHVは蓄電池としてのスマートグリッドとして、また小さなコミュニティ内での移動ツールとして、重要な役割を担っていくと検証している。
トラックなどは天然ガス価格の低下や今後のエネルギーセキュリティの観点からある程度天然ガス自動車にシフトしていくべきではないかと考えている。

 一方で乗用車のほとんどはガソリン車だが、クリーンディーゼル車へのいくらか転換していくことで、日本のエネルギーシステムのバランスやトータルでのCO2削減に大きく貢献するだろう。ディーゼルハイブリッド技術は、化石燃料を使った内燃機関の中で最もCO2削減を期待できるものとなる。またバイオ燃料に関してもライフサイクルで評価したところ、軽油代替となるバイオマスtoリキッドなどはCO2をトータルで出さずに使用することができる。こういった視点からも今後の日本のバイオ燃料との整合性・合致性という意味でもクリーンディーゼルは大きな役割を果たすと考えている。また、ユーザーメリットの観点では、耐久性の良さによる生涯コスト低減などの高い経済性や、加速性に優れた動力性能などが非常に分かりやすいアピールポイントであるといえる。

 昨今、ようやく各自動車メーカーがCDを日本市場に次々と投入してきており、今後もその動きは加速していく。そうした中で本協議会を立ち上げることになった。一方でまだ日本での車種は少なく、欧州で展開しているクリーンディーゼル車をそのまま日本市場に持ち込むことはできない。こういった仕組みがクリーンディーゼルの普及を阻害している要因でもある。今後、協議会としてはクリーンディーゼルの持つ社会的意義を広く伝えてゆき、ユーザーからの支持されるように活動を行っていく。」

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